2016年4月29日金曜日

鬼の居ぬ間に“玉ねぎ染め”!?

夫が休みの午後、息子を外へ遊びに連れて行ってもらい、久しぶりのママの休日がやってきた。1時間半の短い時間をフルに使って、「玉ねぎ染め」をすることにした。

息子のシュタイナー教育を行っている幼稚園の親子クラスで、昨年秋に手しごととして習った「玉ねぎ染め」。その時はTシャツを染めたのだが、とても簡単だったので、家でもやってみたいと思い、半年間せっせと玉ねぎの皮を集めた。

下準備として、染めたい服や布は水洗いして乾かしておく。

次に「染液」を作る。ほうろうのお鍋いっぱいに集まった玉ねぎの皮を、水からぐつぐつと煮出していくと茶色い液ができる。甘い匂いがしてきたら染液は完成。皮をざるで漉して、液だけにしてほうろうの鍋に再び戻し、そこに染めたい服や布などを浸ける。
次に色止めをする。色止めには、薬局やスーパーなどで売っている食品添加物の「焼みょうばん」を使うのだが、なすの漬物を作るときに、色がきれいに出るようにするアレである。この焼みょうばんをお湯に溶かせば、「媒染液」ができる。玉ねぎで染めた物をその媒染液に浸けると、鮮やかなオレンジ色に染まる。あとは水洗いして、軽く絞って陰干しにするだけ。私は、色のついた水がたれるのが嫌なのでネットに入れて洗濯機の脱水にかけてから干した。

染める服や布は、シルクや毛などの動物繊維のほうがよく染まるそうだが、家庭でやるなら植物繊維の綿100%や麻のものがオススメだ。多少化繊が混じっていても染まることは染まる。私は汗の黄ばみや食べこぼしのシミができてしまった、古いシャツやTシャツやガーゼのハンカチなどを染めた。
今回は、甥っ子へのプレゼントとして、新品の白いTシャツを買ってきて、絞り染めもした。染める前に、布をねじりながら輪ゴムを縛るだけ。3カ所くらいにわけて縛ると花のような模様の絞り染めになる。ねじりを入れずに輪ゴムで1カ所だけ縛れば、円の模様ができる。大・小のアクセントをつけたりしてデザインすると楽しい。縛った輪ゴムは、色止めの媒染液に浸けた後ではずす。


洗濯するうちに、ハロウィンのカボチャのような鮮やかなオレンジ色だった服が、落ち着いたオレンジベージュになっていくのも気に入っている。

一番下の写真は半年間着た、息子の玉ねぎ染めのTシャツ。












2016年4月26日火曜日

“怖さ”とのつきあい方

2歳近くになってから、息子は急にいろいろなものを怖がるようになった。

ひとつめは、高さの恐怖だ。
高いすべり台は、大人が一緒に滑ってやっても怖がる。最近は夫の肩車や高い高いも怖いと言う。

ふたつめは、大きな音への恐怖だ。
以前はダメだった掃除機の音には、もう慣れて大丈夫になったのだが、道を歩いていて、草を刈るような機械音やバイクの音、ガラガラというシャッター音を怖がる。

みっつめは、大きさの恐怖だ。
大きめの遊具を怖がったり、たまたま乗せてもらった消防車の大きさに驚いて大泣きしてしまった。消防車は大好きなのに・・・・・・。それ以降、消防車を見るたびに「しょうぼうしゃのってないちゃったねー」と息子は言う。写真は大きい布の下に入るのを嫌がっている。
よっつめは、知らないものへの恐怖だ。
人見知りはしないタイプで愛嬌がいいのだが、雰囲気が悪い人や、触ったことのない動物や、虫などを怖がる。写真は初めて触る猫におびえながら近づいているところ。
いろいろと怖がるものが出てきて、私にしがみついてきたり、泣いたり、嫌がったりするが、そういう「怖さ」を知るというのは、いい経験だし、怖がらないでいきなり高いところから飛び降りてしまったり、車にひかれてしまったり、犬に噛みつかれてしまったり、といった事故も防げるのではないだろうか。地震などの自然災害もいつ起こるかわからないので、自分の命をきちんと守れるように、夫とも、息子は怖がりくらいがちょうどいいねと話している。

今日は試しに公園で歩いている時に、木の後ろに隠れて、一人になった時に息子がどういう反応をするか試してみた。

しばらくして、私がいないことに気が付き、あたりをきょろきょろ見回してから、「ママー! 」と泣きそうな顔で大きな声を出して探してくれた。

木から出て、息子にここだよー!と告げると、猛ダッシュで走り寄ってきた。息子にゴメンとあやまりつつも、「もし、ママがいなくなっちゃった時は、今みたいにちゃんと大きな声で呼ぶんだよ。そしたら、誰かが助けてくれるから」そう、教えてあげた。


2016年4月21日木曜日

ケガが絶えない2歳児

歩きや走りは、だいぶ安定感がでてきたものの、息子は日常でのケガが絶えないおっちょこちょいな2歳1ヵ月である。

一番困るのは、よそ見して歩くこと。

先日も、部屋で遊んでいる時に、オモチャを取りに行こうとして、よそ見をしながら歩いていて、大きな柱の角におでこをぶつけたんこぶをつくった。おでこを打った直後に見てみると、木の柱の跡が縦に青くスジが入っていて、焦った。走ってもっと勢いがついていたら、おでこがパックリ割れて流血していただろう。

なので、家でも外でも歩いていて、よそ見して危なっかしい息子に、私はしょっちゅう「前見て! 」を連発することになる。他にも「そこ段あるからね」「自転車とか車が急に来るから、ちゃんと右左をよく見てからね」などと、注意している。
最近は、ダイニングテーブルの大人の椅子に自力でよじ登れるようになり、隙あらば一人で座ってしまう。ただ座っているだけならまだいいが、そこから降りることができず、落ちるのが困る。先日も、私がお湯をポットに入れている隙に、椅子に登り顔面から落ちた。幸いフローリングにホットカーペットが敷いてあったので、それがクッションになり衝撃がやわらいでケガはなかった。

また、椅子を押し車のようにして動かすのも好きで、しつこく椅子で遊ぶ。ガラス窓のところにガンガン押し付けたりして、何度注意してもやめず、本当に危なそうな場合は、椅子を通路に出しておくしか今のところ解決法がない。

イヤイヤ期が日に日にエスカレートしている息子は、着替えるのが嫌な時や、お風呂に入るのが嫌な時には、いつもダイニングテーブルの下に隠れるのだが、そこから出る時にも立ち上がるタイミングを間違えて、出口付近で頭を木の机によくぶつけている。何度もやっているので、いい加減に学習してほしいものだが、ゴンゴンぶつけては泣いている。

2歳児だけではないが、小さい子をもつ親はケガや事故が起こらないかと、常にハラハラさせられ、心臓がいくつあっても足りない。男の子はワンパクなので、少々のケガは仕方がないと覚悟しているが、できるだけ安全運転をお願いしたいものだ。




2016年4月17日日曜日

風邪っぴきママの一週間

先週の土曜日、目覚めるとなんだか喉が痛かった。両肩もカチコチでなかなか力が抜けない。私の風邪の典型的な兆候だった。

午前中に息子を散歩させて帰ってきて昼ご飯を食べたあたりから、これはマズイという体の妙なだるさを感じた。手指の関節も痛みだしたので、早々に息子を道連れに昼寝して熱を計ってみると38度あった。
その週のはじめに息子が夜38度の熱を出して、鼻水を吸ってやったので、それで私も風邪がうつったのだろう。野口整体的な考え方から言えば、風邪になるべき体の状態だったということだ。

そんなに大きな約束事もなく、わりとのんびりしていたので、この際だからしっかり熱を出して体の余計なこわばりをとっておこうと思った。土曜日の夜中には、熱が38度5分までカーッと上がり、久しぶりにジタバタしながら熱を自力で乗り越えた。夫も仕事で疲れて眠っているし、うつしたら悪いので、一人で汗をふき着替えをしながら、一夜を過ごした。

熱は一日だけで、日曜日には下がっていたのだが、まだ体のだるさは残っていたので、私の母に午後から手伝いに来てもらった。イヤイヤ期の息子を外に連れ出して遊びに行けない日が続くと、家の中をかけずりまわり、いたずらしまくり、叫びちらして、騒々しくて休んでいられないからだ。

今週の月曜から水曜日までは、喉の痛みとくしゃみと鼻水がつまって頭のぼーっとしたのが取れず、苦しんだ。料理や洗い物もほとんど夫にまかせて、外出もせずに家でのんびり過ごした。これは、風邪じゃなくて花粉症じゃないか?と疑いはじめたが、マスクをはずして外に出てもクシャミひとつしないので、どうやら風邪らしい。野口整体の活元運動を寝ながらしていると、気の通りがよくなり、体の表面がスースーするような過敏期の症状が出始めた。熱はないが、寒くてしかたがないので、布団にくるまり夜は早々にひたすら寝ていた。

風邪を引いている期間中、私は喉が痛くてひたすら生のレモンをしぼって、はちみつを入れてお湯で割って作る「はちみつレモン」を飲んでいたのだが、それを見ていた2歳1ヵ月の息子は「のどいたいときは、はちみつだよ~」と言えるようになってしまった。ちなみに、写真は私が先日作ったフェルトのだいこんをマイクがわりに持って歌っているところ。
活元運動をした後の、風邪のフィニッシュのお楽しみは、排泄期だ。人によっては、鼻水がたくさん出たり、汗や尿や便がたくさん出たりして体の大掃除をする時期なのだが、私の場合、濃いめの尿が出たり、どこかに貯めこんでいたと思われるすごい量の便が出たりした。冬にためこんでいた余計なものが出ていったのだろう。風邪が去った後の私の体は、こわばりが取れて、ふとゆるんだ感じがする。風邪っぴきで久しぶりにのんびり過ごし、自分の体と向き合うことができた貴重な一週間だった。









2016年4月8日金曜日

手作りフェルトマスコットでおままごと

息子は2歳になって、おままごとなど、見立てあそびがだいぶ上手になってきた。そろそろ、おままごと道具をそろえてやりたいと思いながらも、プラスチック製のカラフルなものを買う気になかなかなれず、手作りしてみようかなと考えていた。

そんなときに、図書館で手にとったのが『かわいい!フェルトのマスコット』という本だ。小さくてかわいいフェルトの街というテーマで、ケーキ屋さん、和菓子屋さん、やおやさん、ブティックなどが出てくるのだ。小さなお店には、フェルトで作られたミニチュア的で美味しそうな野菜や果物、ケーキなどがたくさん載っていて、乙女心をくすぐるビジュアルにうっとりしてしまった。
著者の寺西恵里子さんは、サンリオで子ども向けの商品の企画やデザインを担当していたという経歴の持ち主だけあって、女の子のツボをよく心得ているのだろう。

数あるフェルトマスコットの本の中で、この本を選んだのは、マスコットが小さめでかわいらしく、フェルトを切って綿を詰めて縫うだけなので、簡単に作れそうと思えたからである。

フェルトマスコットを作る一番のポイントは、”縫い方ではなく、きれいに切れているかどうかです”という寺西さんの言葉にも背中を押された。

フリーペーパーを作っていた時に、切り貼りで文字や写真をコラージュしていたため、紙を細かく切り抜くのは得意であった。縫うのは不器用な私にも、これならできるかもしれないと思えたのだ。

息子がおままごと道具に使うことを考えて、まずは身近な野菜から作ることにした。写真は、時計まわりに大根、なす、おにぎり、かぼちゃ、きゅうり、にんじんを並べている。なすときゅうりは、本についている型紙よりもやや大きめにし、おにぎりは自分で型紙をオリジナルで作った。
一番大きい大根が人差し指の長さくらい。なので、ちいさな野菜やおにぎりは、ミニカーの荷台に乗せて遊ぶこともできるし、ぬいぐるみたちのエサにするのにもぴったりな大きさだ。
柳原良平さんの絵本『やさいだいすき』も古本で最近手に入れた。表紙と同じ野菜を皿の上に並べてやったら、息子はとてもよろこんでいた。次はバナナなど果物にもチャレンジしてみたい。