私は連休中に“人生初のインフルエンザ”にかかってしまい、旅行をキャンセルするかどうかの瀬戸際に立たされたが、ほぼ自力で回復し、家族にうつすことなく、ぎりぎりセーフで無事に旅立つことができた。
一年前の帰省の時は、1歳2ヵ月でまだおっぱいを飲んでいて、機内でもわりとおとなしい息子だったが、いまや魔の2歳児となり、じっとしていられないので、一筋縄ではいかないことは覚悟していた。、1時間半のフライトは親にとっては、想像以上に過酷なものだった。
私と息子は、羽田にも近い実家で前泊して朝に夫が迎えに来るはずだったが、飛行機に乗る当日の通勤時間帯に電車が動かなくなるというアクシデントが発生! 私も電車はあきらめて、息子を連れてバスで直接空港へ向かうことにし、夫とも空港で待ち合わせることにした。
前泊して時間も余裕をもって準備して、じぃじばぁばも一緒に空港まで付き添ってくれたので、なんとか無事にたどり着けたが、夫も無事に着くのかわからず、ハラハラドキドキし過ぎて、空港へ着くだけで私は疲れきってしまった。
スカイマークのカウンターで、搭乗券を受け取り、荷物やベビーカーを預けて、搭乗口まで使えるベビーカーを借りて出発までの時間を過ごす。もう抱っこするには重すぎるので、ベビーカーは必須アイテムなのだ。
息子は、お土産コーナーなどの売店を見ていても、おもしろくないらしく、ぐずぐずし出したので飛行機でも見せたほうが喜ぶだろうと、搭乗口へと急いだ。
やはり乗り物好き男子なだけあって、飛行場で働く車や飛行機を見ていると、ちょっとおとなしくなる。それでも時間を持て余してしまうので、キッズスペースへ立ち寄ることにした。
空港には何カ所かキッズスペースがあるが、搭乗口近くのキッズスペースのほうが、余裕を持って遊ばせられるのでオススメだ。他の子が遊んでいるのを見て刺激されたのか、初めて見る遊具に興味をしめしてしばらく夢中で遊んでくれた。
先輩ママが言うには、早めに空港のキッズスペースに来て、くたくたになるまで遊ばせて、飛行機に乗ったら疲れて寝るパターンが一番ラクだということだが、後から旅を振り返ってみると、もっとこの時にくたくたに遊ばせておくんだったと後悔した。
飛行機に乗ってから、一番の地獄だったのが飛行機が飛び立つ瞬間だった。なんともいえない場の緊張した空気感と、轟音に包まれて息子の恐怖はピークに達して、夫の肩にしがみつき、機内に響き渡る大声でギャン泣きしたのだ。無事に飛び立ってから、窓際の席で外の景色に気をそらせるものの、落ち着くまでに時間がかかった。
唯一息子がじっと静かにしていられたのは、ばぁばが用意してくれた機内食を食べている時と、以前ブログでも紹介した、新幹線のシールブックをやっている時だけだった。
1歳の時には、よくわからなかった気圧の変化による耳の痛さも、2歳になった時のほうがわかったようで痛いと自分で訴えてきた。持ってきたストローマグのお茶を飲ませたり、お菓子を食べさせたり、キャンディをなめさせたりして、対策をとった。キャンディは、この時初めてなめさせたのだが、飲み込まずに上手になめてくれたので、助かった。
3席並んだシートで、通路側の1席は家族以外の人が乗っていたので、親はその人への気遣いで疲れてしまったところもある。来年は、子ども料金を払ってでももう1席欲しいというのが、正直なところだ。自分で座ってみたり、寝っ転がることもできるので、それだけで、だいぶ子連れ飛行機の旅はラクになるだろう。
人生2度目の飛行機の旅も、終わってみれば楽しかったようで、今は飛行機ごっこをしながら家や公園をビューンと元気よく走り回っている。