2012年6月3日日曜日

新婦目線の道草婚パーティー<その2>

道草婚パーティーに参加してくれた友人たちから、続々と写真が届いている今日この頃。引き続きパーティーの余韻を楽しんでおります。

ちなみにすぐ下の写真は、新郎の親友 守安さんからサプライズ・プレゼントでいただいた「麦ふぁ~」(左)、ミチクサ2号(荒澤文香)さんデザインのレコード風パッケージに収められた寄せ書き色紙(中)、旦那の妹さんからのプレゼント(右)です。新郎新婦席の後ろの神棚に?飾られていました。
さてさて、新婦目線で綴る道草婚パーティー。第2回目は、こだわりのシューケーキと、最後に配った手作りクッキーについて触れてみたいと思います。

◆ケーキ入刀ならぬ、フォークザクザクで盛り上がった儀式♪
新婦が作る、素朴な「道草の家クッキー」。変顔が多いのはご愛嬌!?

クロカンブッシュ(croquembouche)って、知っていますか?クロカンブッシュとはフランス語で「ごつごつした木」という意味。フランスでは古くから伝統的にお祝い事には欠かせないケーキとして知られています。小さなシュークリームをツリー状にたくさん積み上げ、ビターなカラメルで固めたデコレーションケーキ。
地元でいつもお世話になっているカフェ「Le Cafe Garden de la part de maqui」(横浜市中区麦田町4-110-6) に、ウェディングケーキを発注しました。マキさんはフランスで修業経験のある若きパティシエール。伝統菓子を得意とします。

最初は、小さなプチケーキを台にのせてタワー状に並べようと思っていたのですが、ひとつのケーキを分け合って食べるほうが、お祝いの席にふさわしいこと。そして旦那さんの好物がシュークリームだったこともあり、クロカンブッシュに決めました。

クロカンブッシュは、高さが高いほど結婚後の生活が豊かになるといわれるとか・・・。「シュー」はフランス語で「きゃべつ」という意味があり、欧米では赤ちゃんはきゃべつ畑から生まれてくると言われているため(コウノトリが運んでくる説もある)、子孫繁栄と豊作を願ってきゃべつに見立てたシューを積み上げるそうです。ちなみに私たちの場合は、シュークリーム60個分!!
ウェディングらしく、トップには白い蝶が飛び交い、白いドラジェが飾られました。ドラジェは、アーモンドに砂糖ペーストをコーティングしたお菓子のこと。たくさんの実をつけるアーモンドは子孫繁栄の象徴とされ、ヨーロッパでは古くから結婚式や誕生日などのお祝いごとには欠かせないお菓子です。

カラメルがくっついて壊れてしまうので、箱にも紙にも包むことができず、むき出しのままタクシーで運ばれ、坂道を手で運んで無事に届けられたクロカンブッシュ。けっこう重くて大変だったそう。
想像以上に、カラメルが固かったので、すぐにはシューにたどりつけず、トップの蝶部分を取って、それを新郎新婦でかじりつくことに。その後、新婦がフォークでザクザク削って、ゲストの皆さんにふるまいました。そのパフォーマンスもおもしろかったみたい(笑)

旦那さんのツイッターアイコンが蝶なので、取り分け用の小さな紙コップには、蝶のハンコを押したハートのふせんを貼り付けて、マスキングテープで飾り付けしました。
めずらしいシューケーキだったので、子どもたちも大喜びでした。大人婚らしいシブめの華やかさで、写真に撮っても絵になりますね~。ビターなカラメルと、濃厚なカスタードの甘さが、珈琲焙煎舎がハンドドリップした珈琲とよく合いました。

今回の道草婚パーティーは、「持ち寄り式」がコンセプトだったので、ゲストの皆さんからも、たくさんのおいしい惣菜やパン、手料理などを持ち寄っていただきました。
新婦からの持ちよりとして、ゲストの皆さんをお見送りする際に、何かお菓子でも!ということになり、不器用な新婦が選んだのは、なかしましほさんレシピの「スマイルクッキー」でした。(正式名はスマイルビスケットらしい)

材料は、全粒粉・小麦粉・メープルシロップ・菜種油・塩少々だけ。バターを一切使っていない素朴なクッキーです。しかも、ボールの中で材料を手ですり合わせていくという、まさに手作りなクッキー。

道草婚パーティーの前々日くらいから、2日間にわたって菓子工場のようにひたすらクッキー生地と向き合った不器用な新婦。

ウインクしたり、舌を出したり、七三分けにしてみたり、変顔が多いクッキーでしたが、カラフルな折り紙を三角に折って、道草の家に見立ててラッピングしました。
「道草の家 ことのは山房に、遊びに来てね!」という願いを込めて、いろいろな顔が集まって、にぎやかな家をイメージして。

新婦の相棒、ミチクサ2号(荒澤文香)さん手作りの「ミチクサMap」を新郎が配り、道草パーティーが終わった後、石川町周辺を道草できるようにしました。新郎新婦お気に入りのカフェや古着屋なども載っていましたよ。
道草婚パーティーは、そんなにお金をかけていない素朴なパーティーでしたが、参加してくれた一人ひとりのお祝いの気持ちがつまった、温かな会になりました。道草夫婦の感想として、「ゲストとして参加してみたかったね~」というくらい、楽しいひとときでした。

旦那さんも、2回目のブログを今日更新したそうです。なにやらまだパーティーが始まっていないとか・・・あわせてお楽しみください!

Special Thanks 写真提供:守安涼(サプライズ・プレゼントの写真)、鈴木永弘(クロカンブッシュ、料理写真)、珈琲焙煎舎(クロカンブッシュ食べさせ合う儀式、道草の家クッキー&道草マップを配る様子)