2016年3月30日水曜日

銀座の「中村活字」に息子と初詣

ライターとして個人プロジェクトを始めようと思い立ち、「ことのは山房」という屋号に決めて、個人名刺を作ろうと訪れたのが、銀座にある活版印刷所の「中村活字」だった。はっきりとは覚えていないのだが、何かの女性雑誌に、中村活字のお店が取り上げられていて、職人さんが活字を組んで作る、活版印刷の味のある文字で、思い入れのある名刺を刷ってもらいたいと思ったのだった。

仕事の休み時間にお店へ行き、ベルを鳴らすと店の奥から気の良さそうな声のよく通るおじさんが出てきた。それが社長の中村明久さんだった。恐る恐る、名刺を作りたいと言ってデザインを持って話しかけると、笑顔で気さくに答えてくれた。

これまで銀座といえば、買い物や食事をするちょっと敷居の高いおしゃれな大人の街だったが、この日を境に、”親戚のおじさんがいる町”というような気分になってしまった。名刺を作る以外にもフリーペーパーを置かせてもらうついでに、時々訪れては明久さんと話し込むようになった。そうするうちに、同じ中村活字の若い常連さんたちがつながっていった。

中村活字が100周年を迎えた2010年には、私も実行委員で参加し、インタビュアーとして、銀座の町内を駆け回り、撮影したのが懐かしい。当日の様子は私のブログ記事でも以前紹介した。
あれから6年。私は出産や育児に追われ、赤子と一緒に銀座へ出てくるのはなかなかハードルが高かったので、2歳になってようやく中村活字を訪れることができた。

ちょうど私と息子が訪れた日、同じ時間に、カメラを持った二人の若い男性が中村活字の前で何やら写真を撮っていた。お店の中に入って一緒に話してみると、台湾から来たお客さんだった。一人は日本で日本語の勉強をしているそうで、日本語とつたない英語で会話をした。この日は、カメラを持っている友人を案内して来たそうだ。台湾でも若い人の間で活字が見直されているらしい。

中村活字には、外国からのお客さんも多い。そして、私と同じく店の古い佇まいや中村さんや職人さんたちの顔を実際に見て話し、じわじわと魅了されていくようだった。息子は、明久さんの隣で、中村活字も載っているカトリーヌ・ルメタ著/飯田安国・ダヴィッド・ミショー 写真の『Ginza/銀座』という写真集をめくっている。
息子は、初めて見て触る、活字の名刺の束が面白かったらしく、ファイリングしてあるものから好きなものを手に取ってながめていた。いつか、息子もここで名刺を作る日が来たらいいねと、母は思うのであった。
中村活字さんのブログに、台湾のお客様が紹介されています。
台湾のお客様のブログには、なんと私と息子の写真も紹介されていました。ありがとう!




2016年3月20日日曜日

泣く子もだまる!?新幹線のシールブック

息子の2歳の誕生日に、東京駅に新幹線を見に行ったのだが、ホームの売店で「E5系はやぶさのNゲージダイキャストスケールモデル」とともに、買ってやったのが新幹線の「シールブック」だ。

東北新幹線・北海道新幹線が出てくるものと、秋田新幹線E6系・スーパーこまちが出てくるものとがあったので、2冊買った。たしか一冊500円だったと思う。
からだを使った遊びに飽きたり、「ちんかんせん、ちんかんせん」と騒いでグズグズし始めたりした時に、新幹線のシールブックをやらせたら、すごい集中力で熱心に貼っていた。

最初は、シールがはがれず、私がはがしてやっていたのだが、何度かやるうちに、自分ではがすコツをつかんだようで、小さなシールも上手にはがして自分で貼れるようになった。
この一冊で90以上のシールがついているので、けっこう長い時間楽しめる。大きさや種類の違う新幹線をメインに駅舎や動物、駅員さん、旅行者などのシールもあって、地方の特色をいかした、なかなか楽しい絵ができる。旅行中の移動時間やレストランなどの待ち時間にもあると重宝しそうだ。シールブックの完成見本が塗り絵になっているので、そちらも楽しめてお得感がある。
2歳の息子に貼らせると、縦横無尽に貼るので飛び出す新幹線という感じで、脱線しまくりなのがおもしろい。人もひっくり返ったり、動物が新幹線にひかれそうになったりしているのは、ご愛敬というところだろうか。



2016年3月17日木曜日

自然なオモチャと仲良くなろう

天気がいい日は、遊び道具は何も持たずに、手ぶらで散歩するのが好きだ。そのほうが、息子もよく歩くし、見て、聞いて、触れてといった、五感を使った遊びに発展しやすい。

公園にはたくさんの自然なオモチャが転がっている。

子どもは、落ちている枝が大好きだ。息子は小さい枝で、葉っぱをつついたり、自分よりも背の高い枝を見つけたりして、掃除機のように地面をすべらせていた。
幼稚園くらいのちょっと上のお兄ちゃんお姉ちゃんは、葉っぱのついた長い木の枝を池に突っ込んで、魚釣りごっこに夢中だった。周りで見ていたママたちは、池に落ちないかとハラハラしていたようだったが、子どもたちはいくら注意されても、なかなかやめない。

息子は池の近くに、小さなせせらぎを見つけ、そこで枝や指を突っ込んで、しぶきをあげて、キャッキャキャッキャと声を出して遊んでいた。泥の上に座りこんでしまったので、おしりやひざが泥だらけになってしまったが・・・・・・。まぁ、楽しそうなので良しとしよう。
落ち葉のカサカサとした音が楽しかったので、スニーカーでズンズン蹴って、息子とブルドーザーごっこもした。息子はパリパリとした葉っぱの手触りが気に入ったらしく、しばらく座り込んでひたすら落ち葉を両手でちぎっていた。こういう時には、何も声をかけず見守るのがいい。
2歳くらいの子どもは、公園のベンチに座るのも大好きだ。よじ登り、一人で座ろうと試みる。ちょっと高さが出て見晴らしがいいのだろう。息子は石の置物や、木の切り株に座るのも好きだ。
自然なオモチャで遊んでいると、あっという間に時間が過ぎてしまう。おやつにせんべいを食べ、少し残しておいたせんべいを、池の鯉とカメとカモにあげて、息子は満足して帰った。

2016年3月16日水曜日

はじめての別れの季節

シュタイナー教育を行っている幼稚園での親子教室に週1回通い始めて半年。早生まれの息子は、お友達の中でも一番最後のお誕生日会となった。

これまで年上のお友達が、誕生日のお祝いをしてもらい、ろうそくを自分で消す姿を見てきた息子。ずっと憧れていたのだが、ようやく自分の番となり、先生に抱かれながらお友達みんなの前で祝福を受ける姿は、本当にうれしそうで満足した表情をしていて、見守る私もうれしく熱い拍手を贈った。帰り道、商店街をベビーカーで押して歩いていると、息子はうれしくて仕方がないようで「ハッピーバースデー」の歌をなんちゃっての歌詞で、何度も上機嫌で歌っていた。

3月は別れの季節でもある。ようやくお友達の名前も覚えはじめ、一緒に過ごすことに慣れてきたところなのに、4月からは半分以上のお友達が幼稚園や保育園へ入園してまうので、息子が一番の古株となる。

これまで一緒に遊んでくれたお友達に、何か少しでもお礼の気持ちを伝えたくて、息子と二人で手作りのメッセージカードを作ることにした。

小さめのスケッチブックを縦半分に折って、四つ角を丸くハサミで切りカードにした。表紙には私が折り紙で折ったカメを貼った。裏表紙には、折り紙を切って、チューリップの花も咲かせて貼った。

カメの折り紙は、保育園で働いていた頃に買って練習していた『親子で遊べる3~5才のだいすき!おりがみ』(高橋書店)という本を見ながら作った。ちなみにカメは、難易度は「かんたん」という一番やさしいものだ。他にも動物や食べ物など100点作品例が載っているので、小さい子にプレゼントしたい時などにオススメの一冊だ。
中の絵は、息子にクーピーのクレヨンで好きなように描かせた。色が多すぎるとメッセージがよみづらくなるので、春らしい淡い色を3色私が選んで順番に持たせることにした。「ありがとう げんきでね」の文字は私が書き、息子の大好きなせんぷうき(息子の言葉で、てんとうむしのこと)の絵を添えたら、とても喜んでいた。

来週が最後なので、息子からの手渡しで、お友達にプレゼントしようと思っている。








2016年3月14日月曜日

2歳の誕生日パーティー舞台裏

誕生日当日は、息子の願いをかなえるべく、家族3人でお弁当を持って、東京駅のホームに新幹線を見に行ってきた。ガラス張りのホームの待合室で、目の前で新幹線を見ながらおにぎりを頬張る息子は、本当にうれしそうだった。
きのうは、休日で私の両親と妹も招いて息子の2歳の誕生日パーティーを開いた。一年前とは違い、息子もいろいろなことを理解し始めているので、パーティーの準備にも力が入る。

当日は、午前中のうちに部屋の飾り付けをした。300円ショップで買ったハッピーバースデーのカラフルなガーランドを主役に、昨年手作りしたおめでとうのメッセージボードを組み合わせてみた。100円ショップで買ったパール調のパステルカラーのゴム風船を膨らまし始めると、息子はだんだんテンションが上がってきた様子。子どもの見ている目の前で、徐々に準備していくというのもなかなかいいものだ。

私は午後からヨガに行く予定があったので、料理とケーキの準備は、母におまかせして甘えさせてもらった。3月でひな祭りのシーズンでもあったので、メインは華やかなちらし寿司をリクエスト。えび、とびっこ、錦糸玉子で飾り付けて、桜でんぶは取り分けてからお好みでかけてもらった。デパ地下で買ったオードブルやサラダを足し、お刺身と母手作りのから揚げも並べた。息子はいつもと違うテーブルセッティングに、しばし緊張気味だった。ちらし寿司や肉のみそ漬けを焼いたものなどをメインに、いつものカボチャやトマトなどを添えて食べていた。

お楽しみのケーキは、見た目が楽しいものがいいだろうと、動物好きな息子のためにパンダの顔のデコレーションケーキにしてもらった。「アンテノール」では、他にもくまやうさぎ、くるまなどの子どもが喜ぶアニバーサリーケーキを用意している。パンダのケーキは、インパクトのある見た目のかわいさだけでなく、ふわふわのスポンジと上品な甘さの生クリームの間には、大きなイチゴもサンドしてあり、大人も大満足なケーキであった。息子は、みんなに誕生日の歌を歌ってもらった後、自分一人でろうそくの火を消すことができて、とてもうれしそうだった。
最後のお楽しみは、誕生日のプレゼント。鹿児島と東京のじぃじばぁばにリクエストをして、買ってもらったのは、先輩ママにオススメしてもらったウィンザー社のVハンドルのペリカンデザイン三輪車で、後ろに赤い荷台がついているもの。ゴミ収集車好きの息子にふさわしいと考えて、メインのプレゼントはこれにした。三輪車は段ボールに入れて、ヒントになる絵を上に。段ボールを開けると、午前中に膨らましておいた、風船がいっぱい。それをひとつひとつ取っていくと、三輪車が見えるというしかけにした。
まだまだペダルをこぐことは、慣れていないのでできないが、ハンドルをにぎり、足でけって前へ進んでいた。しばらくは、部屋で遊ばせてみて、慣れてきたら家の周りの平地を運転させてみようかなと思う。妹からもプレゼントをもらったのだが、この話はまた別の機会に。


 






2016年3月11日金曜日

5年分の私的な3.11覚え書き

2011年3月11日。東日本大震災が起きた日、都内のオフィスで仕事をしていた。今まで感じたことのない強い揺れに同僚と悲鳴を上げながら、机の下にもぐった。窓の外のビルがしなって揺れる様子を不思議に眺めていた。

一番血の気が引いたのが、この尋常ではない揺れにびくともせず、平然と座って仕事を続けている男性社員が何人かいたことだった。その日は、恐怖で何度もトイレに行き一晩オフィスに泊まった。冷えとりがブームだった私は、くつしたの重ね履きをしていたのだが、一夜にして両方のかかとの部分にドカンと大きな穴があいた。

そして私の親友は、なんと震災の日に女の子を産んだ。そして、この年の冬にトントン拍子で結婚が決まり、妹に報告したところ、「震災より驚いた」とメールの返信をもらう。

2012年3月12日。結婚して新居に引っ越してきたばかりだった。がらんとした部屋の中で、山下達郎さんのサンデーソングブックで、「希望という名の光」のアコースティックバージョンを夫と二人でしんみりと聴いたのだった。

2013年3月11日。あまり記憶がない。保育園で子どもたちと戯れていたような気もする。

2014年3月11日は、出産予定日当日。はちきれんばかりのお腹をかかえ、産院に健診に行く途中で律儀にも陣痛が来た。夫に迎えに来てもらい、昼にカツカレーを食べてから自宅へ戻る。その日の夜にタクシーで産院へ向かったが、その夜はまだ出てこず、ただただ陣痛の波にもまれて苦しみもだえていた。夫は夜中じゅう私の腰をさすり励まし続け、翌朝方には疲れて居眠りをしていた。夫が一番頑張った日。

2015年3月11日は、息子の0歳最後の日。翌日の鎌倉行きに備えて早く眠っていたのだろうか? この日のことも、あまり記憶がない。

2016年3月11日は、息子1歳最後の日。ばぁばに付き添ってもらい、小雨が降るなか産後初めての銀ブラをする。私がキャッチコピーを担当した、松屋銀座で開催中のアバラノニマ!とレイチェルオムレットさんの春のコレクション「ドレミファ・ソラ・シャツ」展を観に行く。わが道を行く息子は、有楽町駅や田町駅のホームで、新幹線が間近で走る姿を見て大興奮する。

明日の息子の誕生日に備えて、お弁当のおにぎりの具の鮭を焼き、卵焼きを作り、シュウマイの準備をして寝る。

写真は、私が一目惚れして連れて帰ってきた、レイチェルオムレットさんの器と箸置き。




2016年3月9日水曜日

動物園に春が来た

今週で2歳になる息子と、二人で野毛山動物園へ出かけた。

室内のひだまりカフェは、お昼時には親子連れで満員だった。手作りのおにぎり弁当を食べてから、いざ出発!

雨が続いていて、なかなか外遊びができなかったので、今回は入り口にベビーカーを置いて歩いて回ることにした。園内を二人で歩いてみてわかったのだが、階段のところには大人用の高さと子ども用の高さで、2本の手すりがついていて、息子は下側の低い手すりを持って、階段を全部上り下りすることができた。

途中、疲れてぐずって抱っこしろと言うと思いきや、最後まで1時間近く歩いた。息子は隙あらば小石を拾ってポケットに入れていたが・・・・・・。

息子はキリンが大好きで、小走りで駆け寄り、「キリンくびながいね」「ベロベロしてるね(舌が)」などと言って柵の間に顔を入れて飽きずに眺めていた。
昼寝中のトラや小さなカメともガラス越しに対話し、「くーくーねんねしてるね」と言っている。
冬に来た時には冬眠中だった、クマはハンモックの上で気持ちよさそうに遊んでいた。園内には、背の伸びた、ふきのとうがたくさんあり、梅の花も満開だった。
動物や植物たちのいきいきした姿を見ると、本当に春が来たんだなと、あらためて実感する。
息子は、大きなトラやライオンは怖がらないのに、鳥類が怖いらしい。フラミンゴのところで、「ちょっとこわい」と言って私にしがみついてきた。こんなにきれいなのにねぇ。

なかよし広場のニワトリにも後ずさりして逃げていた。そして、最大に怖がっていたのがクジャク。白いクジャクが、大きな羽を広げてくるりと回って優雅なダンスを見せてくれたのだが、怖すぎて表情が固まっていた。どうやら、とがったくちばしが怖いようである。

ママは、縁起のよいクジャクの舞いを見ることができて、大満足であった。

野毛山動物園では、この春、ミナミコアリクイが新入園し、4月2日に公開されるそうだ。次に来た時には、会えるかな。




2016年3月5日土曜日

僕のかわいい妹

息子には、かわいがっている一人の妹がいる。

とはいっても、人間ではなく、人形の妹である。これは、私が手しごと教室で習って作った「赤ちゃん人形」というもの。シュタイナー教育を行っている幼稚園などでは、よく見かける遊び道具のひとつだ。
てるてる坊主に似たつくりで、とても簡素な人形だ。胴体は、羊毛の束でできている。頭の部分もボール状に丸めた羊毛。それを、ピンクの薄いフェルト布でくるみ毛糸で首の部分をしばっている。洋服も同じピンクの布で作り着させた。足はなく、手は先端部分の布を結んでいるだけ。でも、人間と同じように、両手を頭上で合わせると、ぴったり合うように作られている。

程よい抱き心地の体に、固めの頭がつき、頭がぐらぐらしないというのも、赤ちゃん人形を作るうえで、大切だと先生に教えてもらった。それが、子どもにとって安心感を与えるのだろう。羊毛には、プラスチックの人形にはない、やすらぎと温かさを感じることができる。

顔はあえて描かずに、子どもに表情を想像させる余地を作ってあるのもシュタイナー教育の特徴だ。もし、描くとしても薄く点を描くくらいで十分だという。
息子に赤ちゃん人形を与えたのが、1歳半の頃。自分より小さいものをかわいがるという感情が芽生え始めた頃で、ゾウのパペット人形のパオーンちゃんをよく抱っこしていた。赤ちゃん人形は、顔もなくて、簡素なので、かわいがってくれるか心配だったが、抱っこしたり、私のおっぱいを飲ませようとしたり、自分が飲んでいるお茶を飲ませるマネをしたりして、よく面倒を見ている。最初は「あけちゃん(赤ちゃん)」と呼んでいたが、私が「いもうと」だよと言うと、「いもと」と呼ぶようになった。

2歳になろうとしている今は、いもとと一緒に、よくお昼寝をしている。また、遊び相手として、一緒にバスごっこをしたり、慰め役として泣いた時や怖がっている時に、そばにいてくれるのがいもとだ。

赤ちゃん人形のいもとは、ちょうど50センチくらいの大きさなので、新生児の身長とほぼ同じだ。私も、このいもとを胸に抱くと、息子が赤ちゃんだった頃を思い出し、ママになりたてで初々しかった気持ちに戻れるのだ。そして、もしも女の子がいたらこんな気持ちになるのかな? などと私も想像を膨らませて楽しんだりもする。
シュタイナー教育を行う幼稚園のバザーで購入した、たんぽぽで染めた黄色いシルクの布をいもとの頭につけて、王冠に見立てたヘアバンドで結ぶと、お姫様風になってかわいい。でも、息子はお姫様風よりも、てるてる坊主ないもとが好きなようで、すぐに布とヘアバンドは取ってしまうのが残念だ。

子どもは親の物の扱い方をよく見ているので、大事にしてやると子どももマネをすると、赤ちゃん人形の先生は話していた。

私も、赤ちゃん人形のいもとは、他のオモチャよりも特別扱いにしたかったので、オモチャ箱の一部屋をいもと用に用意し、そこに使わなくなった麦わら帽子にクッションを入れて、いもとを座らせるスペースをつくってやった。

2016年3月4日金曜日

好きな食べ物の余韻に浸る

まもなく2歳になる息子は、最近食べ物の余韻に浸ることを覚えてしまった。

毎日のように昼ごはん後に食べている、「みかん」の薄皮をクチャクチャと噛み、なかなか飲み込もうとしないのだ。明らかに余韻を楽しんでいる様子。

私が飲み物を差し出して、「クチャクチャしていると、おいしくないから、飲み込みなさい」と注意するのだが、なかなか聞いてくれない。しまいには、「みかんですよ~」などと言ってふざけて笑っているのだ。

みかんの他に、口の中に入れて飲み込もうとしないのが、「スコーン」。こちらは私が手作りするおやつで、息子は「おこーん」と呼んで愛している。スコーンは、粉がドロドロになった状態で口の中に入れっぱなしにするので、厄介だ。ふざけて吐き出そうものなら、床が大変なことになってしまう。
2歳児特有のイヤイヤ期が始まっているので、素直に親の言うことを聞いてくれず、あまのじゃくぶりりも発揮して、パパとママは手をやいている。
かなりの回数を焼いているスコーンは、だいぶコツをつかんできた。最近は、オレンジジュース入りで作るチョコチップスコーンがヒットだった。今日は、抹茶パウダーを入れて抹茶スコーンを焼いてみた。抹茶の風味が口の中に広がって春らしい。やはり息子は、抹茶の余韻に浸るのだろうか?




2016年3月3日木曜日

チギチギ、パッパで、ひな祭り

きょうは、ひな祭りということで、もうすぐ2歳になる息子と一緒に久しぶりに春をイメージしたアートをしてみようと思い立った。

「アーティスト気分になれちゃう、お絵かきの技!」のブログ記事で以前に紹介した、折り紙を使った、貼り絵アートもあるが、今回はちぎり絵に挑戦してみることにした。

用意する材料は、厚紙(なければ画用紙でもOK)、折り紙、のり、ハサミ。それから、薄めの画用紙に桜の花の絵をクレヨンなどで描き、丸く切り抜いたもの。

まず、厚紙に茶色い折り紙を木に見立てて切ってハサミで切り、のりで貼る。直線的に幹をつくってから、枝を細めに切って貼ると木らしくなる。この部分は、ママがやってあげるといいかも。

地面部分は、抹茶色の折り紙を。桜の花はピンクの折り紙を使ってちぎり絵にしてみた。折り紙をちぎるという作業をしたことのない息子は、最初とまどっていたが、「チギチギしてみて」と、ちぎり方を教えると、親指と人差し指で折り紙を挟んでなんとかちぎることができた。

桜の花びらを描いて丸く切り抜いたものに、一緒にのりを塗って、息子に好きなところに貼らせる。薄めの画用紙を使うと、枝が透けた感じになり、きれいだ。それから、細くきったピンクの折り紙も、貼る。のりは全体につけず、真ん中を中心につけるくらいで十分。そうするとふちがふわっと仕上がり、花らしい立体感が生まれる。地面の白い部分を埋めるように、抹茶色のちぎった折り紙を貼っていく。こちらはちょっと大き目に切ったものを貼ってもいいだろう。


小さいこどもは、のりを触ることのほうに注意がいってしまって、なかなか貼るほうに集中してくれない。また全然違う場所に貼ってしまいそうになるので、「ここらへんに貼ってみて」と指をさしてお願いすると、うまくやってくれるようだ。

完成したちぎり絵アートは、子どもの遊び場で制作した、紙コップを使ったお雛様の飾りの背景として、飾ってみた。


2016年3月2日水曜日

とりあえず、肉、肉、肉!なお年頃

まもなく2歳になる息子は、だいぶ大人と同じようなごはんが食べられるようになった。喉につまらせないように、大きさや固さを変えたり、薄味にしたりはしているが、離乳食時代に比べると手がかからなくなった。

野口整体でいう捕食という考えに基づいて、離乳食の初期の頃から野菜よりも魚や肉などの動物食やチーズなどの乳製品をメインで与えていたので、どちらも大好きでよく食べている。焼肉ももちろん大好物。牛肉などぺろりと何枚もたいらげてしまうので大人は焦ってしまう。

1歳を過ぎた頃からは、鶏ひき肉に豆腐やみじん切りにした野菜を混ぜた豆腐ハンバーグをよく作っていた。それも食べ過ぎて飽きてしまったのか、最近は、同じ材料で茹でて作る鶏団子のほうを好んで食べている。

藤井恵さんの『そうだ、今日も鍋にしよう! 』は、夫が独身時代から持っていた本で、わが家では大活躍している料理本のひとつ。
この表紙の写真にもなっている、鶏団子は、ぬるま湯で戻して絞った高野豆腐をみじん切りにして、鶏ひき肉に混ぜたもので、ふんわりやわらかい食感になるので気に入って何度か作っている。高野豆腐のおかげでかさ増しになって、カルシウムも摂れるのでありがたい。

息子の幼児食として使う場合は、スープの具にしたり、細かく刻んでごはんに混ぜたりする。少量のケチャップで煮絡めてミートボール風にしても喜ぶ。わが家では鶏団子を2個ずつくらいにラップで包んで冷凍庫にストックしておく。600Wで1分温めると使いたいときすぐに食べられて便利だ。

とりあえず、肉、肉、肉!な息子と、仕事でお腹を空かせて帰ってくる夫のために、最近よく作るのが定番の「肉じゃが」。飯島奈美さんの『LIFE2』のレシピで作っている。今夜はじゃがいもの量が少なかったので、しめじと糸こんにゃくも入れてごまかしてみた。