5月に鹿児島へ帰省した時に、ばぁばに買ってもらった虹色の長靴がある。
2歳の息子はかなりの“やっせんぼ(鹿児島弁で弱虫の意味)”で、いろいろなものを怖がるのだが、なぜだかわからないが、長靴を怖がり試着させようとするだけで、泣き出してしまうほど嫌がっていた。
でも、鹿児島のばぁばが買ってくれたという特別感があったせいだろうか、梅雨入りを目前に最近ようやく履いてくれるようになった。
きっかけは、水遊びが大好きな息子に、じょうろを持たせ、「じょうろ持って、庭のネギに水をまきにいこうよ」と誘ってみたのである。長靴が怖いものではなくて、水まきをするのに必要な道具だとわからせるために、私も同じように長靴を履いてみせた。「ママと一緒だね! 」と言いながら安心したのか、じょうろを持ちたさに、長靴に自ら足を入れてくれたのだ。「靴下をはかずに、裸足でいいよ」と言われたのも新鮮だったようである。
裸足で履いてみたら、意外と気持ちがよかったようで、喜々として水まきをし、そのまま散歩へ出かけてしまったくらいだ。サイズもちょうどよかったようで、普段は15センチの靴を履いている息子だが、16センチの長靴でも、脱げることなく上手に歩けていた。
雨上がりの今日は、初めて水たまりで遊んだ。水たまりに映る自分の姿や、空や雲をじっと見つめ、バチャバチャと水しぶきをあげながら、何度も歩いていた。長靴なら水たまりに入れるし、汚しても怒られないとわかって、息子はニヤニヤが止まらない。
親として、一番長靴を履いてもらいたいシチュエーションは、水たまりではなく公園で砂遊びをするときなのだ。家に上がる前に靴の中やズボンの裾に入った砂を玄関で落とすのが毎回大変なので、砂よけのために長靴を履いてもらいたいのである。息子も、いつも遊んでいる途中で靴の中に入った砂が気になって嫌がるのだが、長靴の時は砂を気にせず夢中で遊べていたようだ。
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