ご近所の八百屋さんオススメの、完熟した南高梅を買ってきた。昨年は授乳中の身だったため、おっぱいが腫れるといけないので、梅ジュースも梅酒も禁じていたのだが、今年は晴れて梅ジュースも梅酒も解禁である。
今年の夏は暑そうなので、夏バテ対策に「梅シロップ」をたくさん作り、炭酸で割る梅ジュース(愛称:梅シュワシュワ)を飲もうと思っている。梅シロップは青梅で浸けるのが一般的だが、八百屋さんに完熟した梅で作るほうが、香りも甘さも際立って美味しいと教えてもらってからは、完熟梅で作るようにしている。ちなみに申年に浸ける梅は、難が去ると言って縁起がよいとのこと。
2キロ分の“梅しごと”をするので、家事見習いを募集したところ、2歳3ヵ月の息子が名乗りをあげた。よーし、やろうじゃないの!
まずは、足踏み台にあがって、梅を洗うところから。これは、米を毎日といでいる息子にとっては慣れたもののようで、手を入れてぐるぐる混ぜて洗っていた。小さめのボールを息子用に渡すのがポイントである。部屋中に梅の甘い匂いが漂っていて、なんとも幸せな気分になる。
次は、ヘタを取る作業。これはムリかな? と思っていたが、床に座らせて竹串を持たせて、私が見本を見せながらやらせてみたら、ほとんど一人でできてしまった。ヘタと言っても息子にはわからないので、「うめのおへそを、ぼうでほじってポンととるんだよ」と言って教えた。でも、力加減が難しいようで、軽くやればすぐに取れるのだが、息子はヘタを埋め込むように強くほじってしまうので、「最後はママが仕上げをしてからね」と言って、ヘタが取れているか確認してやった。
梅のヘタを取る作業は、息子には難易度が高かったが、やらせてもらったのがよほどうれしかったらしく、「ママのまねー」「こうくん、なんでもできちゃうねー」と言って楽しそうに梅しごとをしていた。
何でも自分でやりたい2歳児は、お願いされるのが大好き。男子といえども、小さな家事見習いとしてなかなかいい仕事をしてくれるのである。
キッチンペーパーを使って、水気をふき取る作業も息子と一緒にやった。梅の実は、近所の坂道にもよく転がっていて、遊んでいたのだが、食べ物として扱うのは今回が初めてなので、何をやっても新鮮な様子。
梅の実と氷砂糖を交互に入れ、最後に「おいしくなーれ、おいしくなーれ」と二人で呪文をとなえながら、お酢を回しかけて完成! 終わってしばらくたってからも、「うめしごと、もういっかいやる?」「うめジュースのむ?」と、何度も問いかけてくる息子。「一年に一度しかできない仕事ってものもあるんだよ」「時間をかけて待たないとできないものもあるんだよ」と、ママはさとすのであった。
息子と一緒に梅の実を数えてみたら、全部で48個あった。どうか美味しい梅シロップができますように。古い木造の家のわが家には、床下収納があるので、そこにしまっておくことにしたのだが、息子には秘密基地のように見えるらしく、不思議そうに床下をながめていた。
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