今年のうちに絶対行っておきたい場所があった。それは、祐天寺にある『ナイアガラ』という名のお店だ。
ひと足早いクリスマスプレゼントとして、息子が行きたがっていた場所へ連れて行くことに。
息子を驚かせるために、どこに行くかは内緒にして出かけた。Youtubeで映像を見せていたせいか、お店の外観を見て息子は「ナイアガラだ!」と、すぐに気づいたようだ。
そこは、息子が大好きな“汽車ムードのお店”のカレーステーション。
中へ入ると、昔ながらのブルーシートの向かい合わせの四人掛け椅子が並び、行先の看板があちらこちらに掛かっている。
店内をぐるりと一周するように線路が敷かれ、汽車がカレーを運んできてくれるのだ。なんと夢のあるお店なのだろう。子供ならずとも、大人もワクワクした気持ちになってくる。
網棚にのっていた駅員さんの帽子をかぶり、親子でカレーを待つ。
出発の声とともに、汽車がトンネルを抜け、自分の目の前に停車し、無事にカレーが運ばれてきたときの、ちょっと緊張しつつも、驚いた顔が忘れられない。
カレーは新幹線の入れ物に入っている。息子の大好きな汽車と新幹線がみごとなコラボをみせていた。その後、セットのオレンジジュースやデザートで注文していたソフトクリームも、みんなそれぞれ汽車に乗って運ばれてきた。そして、運び終わるとバックしながら汽車がまたステーションへ帰っていく姿もおもしろい。
その日は、食堂長のエプロン姿をしたかわいらしい女性店員さんがいて、発車のスイッチを押したり、来店記念の切符を切ったりして息子を楽しませてくれた。
祐天寺には、駅前にも格安なチェーン店のカレー屋さんもあるが、『ナイアガラ』は子連れだけでなく仕事中のサラリーマンがランチ時にふと一人で入ってくるようなお店だ。
きっと、汽車ムードが恋しくなるのだろうな。
子育てをしていると、ついつい怒ってしまいトゲトゲしたサボテンや鬼のようなムードになってしまいがちだが、のんびりとした旅情のある汽車ムードに浸ってみると、やっぱりこっちのほうが断然気持ちがいいよなーと反省する。
思わず近寄って休んでいきたくなるような、ほんわかおひさまムードも好きだ。
みんなそれぞれに、いろんなムードをまとって生きていて、世の中全体のムードも一人ひとりのムードがつくっているともいえる。
そう思うと、けっこうムードというのは重要なのかもしれない。
毎日を気分よく過ごすというのは、難しいがチャレンジしがいのあるテーマである。
2016年も残すところあと数時間。
「ことのは山房のポケット」と名前を変えてブログを休み休みながらものんびり続けてみた一年。息子も2歳9か月になり、子育ても手助けする部分よりも、見守る部分が増えてきた。
口を出し過ぎず、手を出し過ぎず、気分よく過ごすというのが来年の目標かな?そして、本物の汽車にも乗ってみたいな。久しぶりに新幹線に乗った旅もしてみたい。
今年も、ブログに遊びにきてくださったみなさまありがとうございました。
よいお年をお過ごしください。
いつまでたっても大人げないママの ことのは山房より
2016年12月31日
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