2014年9月9日火曜日

「アフリカ」第23号(2014年8月号)に「妊婦体験記-後篇」を寄稿「Michi-Kusa」サイトのリレーエッセイに復帰

 
7ヵ月の沈黙を破り、文芸雑誌「アフリカ」の最新号が完成
 
私は、出産・育児の怒涛の日々に追われるなかで、ようやく「妊婦体験記-後篇」を執筆。今号の後篇では、妊娠8ヵ月の逆後騒動、日に日に高まる一体感で出すのがもったいなくなってきた臨月の頃などを振り返りつつ、夫の立ち会いのもとフリースタイルで出産に臨み、おしるし⇒陣痛⇒破水⇒最後は吸引分娩を選択することになった心の揺れ動きを描きました。臨場感あふれる出産シーンで追体験できるかも!?すでに出産を経験した方には懐かしく、これから出産するかもしれない方には、なにかのヒントになるかもしれません。
 
そして、今号はエッセイ漫画「それだけで世界がまわるなら」を好評連載中の髙城青さんの小特集。私も読者時代からファンでした。エッセイ、詩など多彩な顔を見せる青さん。「小さい目立たない救いの話にしたかった」という編集人との作品をめぐる対話も掲載されています。笑って、泣けて、しみじみと今の自分と対比させながら読んでしまう青さんの作品を、また再度読み直したくなります。
 
▼『アフリカ』は、都内をはじめ数店舗にて一冊500円で好評発売中!道草の家 ことのは山房のサイトから、ネット販売も行っています。最新号やバックナンバーも一冊から注文可能。お得な定期購読もあります。
 
 
産休中だったMichi-Kusaリレーエッセイに復帰
 
芦原陽子と荒澤文香が主催する「Michi-kusa」公式サイトでは、ゲストを迎えて隔月でリレーエッセイを更新しています。9月のテーマは、「暮らしの漂流記」。私は、「赤ちゃんと、とりとめのない日々の暮らし。」というタイトルで、新生児期から生後5カ月までのリアルな子育ての日々を綴っています。慣れない子育てに四苦八苦。夫婦で悩みながらも、かけがえのない赤ちゃん時代を見守り、一喜一憂していることが、行間から伝わってくると思います。私の赤ちゃん時代の写真や元気いっぱいな息子の写真も載っていますので、ぜひご覧ください。
 
▼Michi-Kusa公式サイトリレーエッセイより 芦原陽子「赤ちゃんと、とりとめのない日々の暮らし。」

 
 


2014年1月15日水曜日

「アフリカ」第22号(2014年1月号)に「妊婦体験記-前篇」を寄稿


日常を旅する小さな雑誌「アフリカ」第22号(2014年1月号)が、ついに完成しました!

「そろそろ赤い表紙の号が見たいよね」などと、編集人の夫と話しているうちに、新年一発目だし、おめでたくて生命力あふれるりんごの実がいいのでは?と思い浮かび、切り絵を担当する向谷陽子さんにリクエストして、実現しました。空気が乾燥する季節、旬のみずみずしいりんごは、シャキッとした歯ごたえとともに、本当に美味しいですよね。禁断の果実ともいわれるりんごの号を読み進めていくうちに、いつのまにか「アフリカ」の虜になってしまうかも!?なんて・・・

ことのは山房(芦原陽子)は、この「アフリカ」第22号に、妊娠発覚から妊娠7ヵ月までの悲喜こもごもなエピソードを綴った「妊婦体験記-前篇」を寄稿しました。前号は、つわりでまったくやる気がしなかったため、筆を置いてお休みしておりましたので、久しぶりの登場となります。書くネタがだいぶストックされて頭の中で熟成していたので、書き始めたら一気に書けたという感じ。髙城青さんの愛らしいイラストに彩られながらの全11ページで、なかなか読み応えがあります。

一言に「妊娠」といえども十人十色。あくまでも私の個人的な体験談ではありますが、失敗や泣きごとも含めて、「妊婦ってこんな感じなのか」と、一緒に追体験してもらえたらいいなと思って書きました。遠い昔に妊娠を経験された方も、これから妊娠するかもしれない方にも、楽しく読んでもらえたらうれしいです。

「アフリカ」第22号(2014年1月号)に掲載されている執筆者の紹介や、読みどころについては、編集人の下窪俊哉が「道草の家の自由時間」のブログに特集記事として、詳しく書いていますので、気になった方は立ち読み気分で気軽にご覧くださいませ。少数部数の発行につき、購入希望の方はお早目にどうぞとのことです!

▼ブログ「道草の家の自由時間」より 【特集】『アフリカ』第22号(2014年1月号)
http://michikusanoie.blogspot.jp/2014/01/2220141.html


ことのは山房(芦原陽子)と荒澤文香が主催する「Michi-kusa」公式サイトでは、ゲストを迎えて隔月でリレーエッセイを更新しています。1月のテーマは、「Winter Memories ~冬のかけらを集めて~」。ことのは山房(芦原陽子)は、「初々しさを味わいたくて」というタイトルで、出産が間近に迫った今の気持ちを初々しく綴っています。妊婦姿も写真で初お披露目しておりますので、こちらもぜひご覧ください。ちなみに、妊婦姿の写真は昨年12月初め(妊娠7ヵ月頃)、夫婦で箱根に温泉旅行へ行った時のものです。

▼Michi-Kusa公式サイトリレーエッセイより 芦原陽子「初々しさを味わいたくて」
http://michi-kusa.net/essay/archives/280




2013年12月30日月曜日

行くいのち、来るいのち


「わが家は毎年毎年、激動だね」と夫婦で苦笑してしまうくらい、結婚を決めた2011年から楽しいことも苦しいことも、同じくらい濃密に経験してきた。

2013年を振り返ってみると、前半はアクシデントが続き本当に苦しかった。でも、大事なものは何もなくしていないし、ただ自分達に必要じゃないものがわかって、それらが消えていった、手放したというだけということにも気づける。そして、人との縁も、もつれあいながらより強くなったものもあるし、立ち止まらずに動きつづけたからこそ、広がった縁もあったと思う。

予想できないことが次から次へと起こるから、生きるって楽しいのかもしれない。いろいろあった2013年だけど、その時、その時で真剣にベストを尽くしてきたという満足感も味わうことができた。

2013年も、それぞれの人にとって、たくさんの「いのち」のドラマがあったと思う。あちらへ行く「いのち」もあれば、こちらへ来る「いのち」もあった。

川の流れのように、空をただよう雲のようにそれは人間の思惑を超えて、地球という大きな自然なうねりのもとに執り行われているという気がする。

2013年、わが家には小さな小さな「いのち」がやって来た。そのいのちが、私のお腹のなかで日々大きくふくらんでいる。育ちつつある、いのちとともに3人で迎える年末年始。

2014年、私たち夫婦は新米のパパとママになる。

きっと、この新しい命に導かれて私たち夫婦には多くの新しい経験や出会いが訪れるだろう。まずは肩の力を抜いて、新しいいのちがもたらしてくれる大きな自然の流れにどっぷり身をゆだねてみたいと思う。

少ない更新ながらも、ブログを見に来てくださった方、今年一年、どうもありがとうございました。来年もどうぞよろしくお願いします!

2013年12月30日
ことのは山房





2013年12月15日日曜日

たかがカレンダー、されどカレンダー2014年はコレで決まり!

「たかがカレンダー、されどカレンダー」
12月が来ると、私はいつもそんなことを思いながらお店へ走る。ご近所の国内外の古本と雑貨を扱うギャラリースペースを併設したお店greenpoint books & thingsで、2年前にひと目惚れして買ったのがイラストレーター落合恵さんのカレンダーだった。手のひらより少し大きい、こぶりのサイズで一枚一枚がばらばらになっている。

イラストのほうがメインで、日付のほうはさりげない大きさなのもいい。わが家では、和室の壁際にマスキングテープでぺらりと貼り付けている。クレヨンで描いたような、あたたかみのあるイラストと数字を見ているだけで心が和む。

自己主張の激しい実用的なくっきりはっきりしたカレンダーと違い、人の気持ちを焦らせずに、そっと暮らしに寄りそってくれる、そんな絶妙な距離感があるカレンダーに私はようやく出逢えた。紙の質感や色も月ごとに微妙に違っていているのも味わい深い。
今年は、気に入った猫のイラストをはさみでチョキチョキ切り抜いて、トイレの扉のガラス部分にマスキングテープで貼ってみた。電球のオレンジがかった灯り越しに見る猫はお客様にも好評だった。他にも手紙の封筒に切り抜いたイラストを貼ってみたり、役目を終えたカレンダーでお菓子を包んでプレゼントしたり、いろいろ楽しめそうだ。

山登りをする女子でもある、落合恵さんは山に関する本も出している。2014年版のカレンダーには、今年神奈川県の大山に初登山した時のエッセイが書かれたZINEが付録として入っていて、なかなかお得!
「greenpoint books & things」で売られていた最後の一部の落合恵さんのカレンダーは、ぎりぎりセーフで今年も無事にわが家にやってきた。

ほっとひと息ついて満足感に浸っていたところ、母から少し早めのクリスマスプレゼントをもらった。

包み紙を開けてみると、「味のカレンダー」と書かれた、縦長の箱が出てきた。「何これ!かわいい!!」アスパラガスがにょきっと伸びた、素朴なイラストが素敵な予感を漂わせていた。リング式で、日めくりになっているシンプルな卓上カレンダー。

「食べることが大好きな夫婦にぴったりだと思って、ひと目惚れして買ったの!」と、母は喜々として包み紙を開ける私を見つめた。本当は自分のために買いたかったらしいが、老眼鏡をかけないとコラムの文字が読めないから、諦めたのだとか(笑)

「味のカレンダー」は、昭和43年に創刊された食通のための月刊誌「味の手貼」から派生したカレンダーとのこと。旬の味を逃さずに食べられるようにという食いしん坊のために作られたカレンダーである。「365日、一日一食材へのラブレター」というのがコンセプト。食材の豆知識や、粋な調理法、こだわりの商品を売る店や、おすすめのレストランについても触れられている食のコラムは、読んでいるだけでお腹がすいてくる。
師走まっただ中の12月。ふたつのカレンダーを並べながら、2014年は、どんな一年になるだろうと思いを馳せてみる。甘い日もあるだろう、からい日もあるだろう、苦い日もあるだろう、酸っぱい日もあるだろう。どんな一日であっても、かけがえのない大事な一日には変わりはない。


「いただきます」

「ごちそうさま」


襟を正して一日を迎え、感謝の気持ちで一日を終え、淡々と日々を消化していく・・・・・・そして、貪欲に自分の血肉にかえて生きてけたらいいなと思うのだ。