2011年3月16日水曜日

泣きたいときは泣けばいい

   泣けばいいんだ泣けばいい

   哀しいときには泣けばいい

   泣けば菜の花涙にゆれる

   泣けば烏もカアと鳴く



   泣けばいいんだ泣けばいい

   ひとりのときは泣けばいい

   遠い誰かにとどけとばかり

   風もいっしょにむせびなく



   泣けばいいんだ泣けばいい

   苦しいときには泣けばいい

   泣いてどうなるものでもないが

   泣いてはらそう曇り空



   泣けばいいんだ泣けばいい

   泣きたいときには泣けばいい

   まぶたはらして鏡を見れば

   いつか笑いがこみあげる


   ( 谷川俊太郎 「泣けばいい」  )


東北関東大震災から5日が経ち、私が自分自身に
読み聞かせたのが、谷川俊太郎さんの「泣けばいい」という詩でした。

ほんとに今の気持ちにぴったり寄りそうようで、とても心が安らぎました。

あの地震の時、私は東京にいましたが
あんなに強く揺られて自分の命も危ういなという恐怖を感じて、

安全とか、便利とか、日常とか、家族とか、電気とか、食料とか・・・
いつも当たり前にあったものがガタガタと音を立てて崩れ去るのを
受け止めきれなくて、お腹から力が抜けちゃったみたいな状態になりました。

くよくよしてばかりもいられないし、
笑顔で力強く前に踏み出すことももちろん大事ですが、
ショックを受けた自分をまずは一度ちゃんと
受け止めてあげることもとても大事だなと思っています。

谷川俊太郎さんの詩にあるように、
泣いている人がいたら、そっと隣に寄りそって
「泣きたいときには泣けばいい」と
言ってあげることも大事じゃないでしょうか。


その後にできることが・・・


一人ひとりが自立して、自分のできることをやること。
お互い助け合って、いたわり合って、声をかけあうこと。
困難な状況の中にも明るい兆しを見つけて、ユーモア精神で楽しむこと。


だと思っています。

人間は何もなくとも、自然に笑いがこみあげてくる強い生き物です。
大変な時には無理せず、あせらず、ゆっくり寝て、
好きなことをして、ご飯を食べて、
笑いや元気がムクムクわいてくるのを待ちましょう。


春の香りがする「せり」を食べて少し元気になった ことのは山房より

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