2013年12月30日月曜日

行くいのち、来るいのち


「わが家は毎年毎年、激動だね」と夫婦で苦笑してしまうくらい、結婚を決めた2011年から楽しいことも苦しいことも、同じくらい濃密に経験してきた。

2013年を振り返ってみると、前半はアクシデントが続き本当に苦しかった。でも、大事なものは何もなくしていないし、ただ自分達に必要じゃないものがわかって、それらが消えていった、手放したというだけということにも気づける。そして、人との縁も、もつれあいながらより強くなったものもあるし、立ち止まらずに動きつづけたからこそ、広がった縁もあったと思う。

予想できないことが次から次へと起こるから、生きるって楽しいのかもしれない。いろいろあった2013年だけど、その時、その時で真剣にベストを尽くしてきたという満足感も味わうことができた。

2013年も、それぞれの人にとって、たくさんの「いのち」のドラマがあったと思う。あちらへ行く「いのち」もあれば、こちらへ来る「いのち」もあった。

川の流れのように、空をただよう雲のようにそれは人間の思惑を超えて、地球という大きな自然なうねりのもとに執り行われているという気がする。

2013年、わが家には小さな小さな「いのち」がやって来た。そのいのちが、私のお腹のなかで日々大きくふくらんでいる。育ちつつある、いのちとともに3人で迎える年末年始。

2014年、私たち夫婦は新米のパパとママになる。

きっと、この新しい命に導かれて私たち夫婦には多くの新しい経験や出会いが訪れるだろう。まずは肩の力を抜いて、新しいいのちがもたらしてくれる大きな自然の流れにどっぷり身をゆだねてみたいと思う。

少ない更新ながらも、ブログを見に来てくださった方、今年一年、どうもありがとうございました。来年もどうぞよろしくお願いします!

2013年12月30日
ことのは山房





2013年12月15日日曜日

たかがカレンダー、されどカレンダー2014年はコレで決まり!

「たかがカレンダー、されどカレンダー」
12月が来ると、私はいつもそんなことを思いながらお店へ走る。ご近所の国内外の古本と雑貨を扱うギャラリースペースを併設したお店greenpoint books & thingsで、2年前にひと目惚れして買ったのがイラストレーター落合恵さんのカレンダーだった。手のひらより少し大きい、こぶりのサイズで一枚一枚がばらばらになっている。

イラストのほうがメインで、日付のほうはさりげない大きさなのもいい。わが家では、和室の壁際にマスキングテープでぺらりと貼り付けている。クレヨンで描いたような、あたたかみのあるイラストと数字を見ているだけで心が和む。

自己主張の激しい実用的なくっきりはっきりしたカレンダーと違い、人の気持ちを焦らせずに、そっと暮らしに寄りそってくれる、そんな絶妙な距離感があるカレンダーに私はようやく出逢えた。紙の質感や色も月ごとに微妙に違っていているのも味わい深い。
今年は、気に入った猫のイラストをはさみでチョキチョキ切り抜いて、トイレの扉のガラス部分にマスキングテープで貼ってみた。電球のオレンジがかった灯り越しに見る猫はお客様にも好評だった。他にも手紙の封筒に切り抜いたイラストを貼ってみたり、役目を終えたカレンダーでお菓子を包んでプレゼントしたり、いろいろ楽しめそうだ。

山登りをする女子でもある、落合恵さんは山に関する本も出している。2014年版のカレンダーには、今年神奈川県の大山に初登山した時のエッセイが書かれたZINEが付録として入っていて、なかなかお得!
「greenpoint books & things」で売られていた最後の一部の落合恵さんのカレンダーは、ぎりぎりセーフで今年も無事にわが家にやってきた。

ほっとひと息ついて満足感に浸っていたところ、母から少し早めのクリスマスプレゼントをもらった。

包み紙を開けてみると、「味のカレンダー」と書かれた、縦長の箱が出てきた。「何これ!かわいい!!」アスパラガスがにょきっと伸びた、素朴なイラストが素敵な予感を漂わせていた。リング式で、日めくりになっているシンプルな卓上カレンダー。

「食べることが大好きな夫婦にぴったりだと思って、ひと目惚れして買ったの!」と、母は喜々として包み紙を開ける私を見つめた。本当は自分のために買いたかったらしいが、老眼鏡をかけないとコラムの文字が読めないから、諦めたのだとか(笑)

「味のカレンダー」は、昭和43年に創刊された食通のための月刊誌「味の手貼」から派生したカレンダーとのこと。旬の味を逃さずに食べられるようにという食いしん坊のために作られたカレンダーである。「365日、一日一食材へのラブレター」というのがコンセプト。食材の豆知識や、粋な調理法、こだわりの商品を売る店や、おすすめのレストランについても触れられている食のコラムは、読んでいるだけでお腹がすいてくる。
師走まっただ中の12月。ふたつのカレンダーを並べながら、2014年は、どんな一年になるだろうと思いを馳せてみる。甘い日もあるだろう、からい日もあるだろう、苦い日もあるだろう、酸っぱい日もあるだろう。どんな一日であっても、かけがえのない大事な一日には変わりはない。


「いただきます」

「ごちそうさま」


襟を正して一日を迎え、感謝の気持ちで一日を終え、淡々と日々を消化していく・・・・・・そして、貪欲に自分の血肉にかえて生きてけたらいいなと思うのだ。







2013年10月2日水曜日

11月3日(日・祝)「乙女湯のたしなみvol.12 あき」開催決定!<参加申し込み受付中>

2011年開催の「乙女湯のたしなみvol.11 なつ」集合写真
「暮らしに銭湯を」を合言葉に、「女性」「くつろぎ」「たしなみ(マナー)」という視点から、愛しいニッポンの誇り「銭湯」を舞台にこれまでイベントを開催してきた「乙女湯のたしなみ」。私ことのは山房も、銭湯好きがご縁で、2011年4月からメンバーとして参加しています。

震災を経て、乙女湯のたしなみメンバーも東京や大阪、福岡など暮らしの拠点が変わり、結婚や出産という変化を迎えたため、2011年夏以来、一年ぶりのイベント開催となります。「これからも、無理のないペースで開催していきたいね」と話していたところ、台東区にある喫茶店「Coffee Shop らい」という温かな憩いの場に、私たちメンバーは出会いました。

そして、この「Coffee Shop らい」を舞台に、店主のマスターをゲストに迎え、11月3日(日・祝)開催される「乙女湯のたしなみvol.12 あき」のテーマは、「手にしたことばは、あたたかい」です。

ノスタルジックな雰囲気が漂う「Coffee Shop らい」店内

愛しい喫茶ですごす、憩いのひととき。ひとりひとりの表情がみわたせる空間で「あたたかい」をキーワードにマスターの言葉を大切にいただきます。

そして、私たちから「あたたかい」くつろぎを紡ぐミニワークショップ(呼吸 de お灸)を提供させていただきます。(当日、マスターをサポートする私たちも喫茶空間にとけこむような装いでみなさまをお迎え致します)ワークショップと喫茶(座談会)で初対面同士みなさまの緊張がほぐれてあたたまった後は、最後の目的地である銭湯まで歩いてご案内します。

イベント恒例、全員でのんびり湯船の時間です。スタッフも、二手にわかれて一緒に入ります。芯からぐっとくつろいでいただけるように今回も時間を長めにとりますので、ワークショップでうちとけたかたと湯船でお話なさったり、スタッフや女将さんにも是非話しかけていただけたら嬉しいです。

ロッカーに準備させていただいている恒例入浴グッズは、韓国(銭湯旅行)で見つけてきたお土産のお風呂小物もプラスする予定です。どうぞお楽しみに!

◆イベント概要
「乙女湯のたしなみ vol.12 あき ~手にしたことばは、あたたかい~」
日時|11月3日(日・祝) 09:50開場/10:00開始(14:30終了)
会場|Coffee Shop らい(東京都台東区三筋2-24-10)
地図|http://tabelog.com/tokyo/A1311/A131103/13124625/
主催|乙女湯のたしなみ
料金|3,500円
*ワークショップ+喫茶、入浴料、乙女入浴グッズ一式 他

※終了後には、自由参加ではありますがゆっくりと会場周辺をお散歩できるような時間を予定しております。

「Coffee Shop らい」外観

◆参加申し込み方法
ご予約につきましては、「1103 乙女湯のたしなみ 参加」と件名にお書きいただき、ご参加いただくかたのお名前(複数いらっしゃる場合は、それぞれのお名前)とご連絡先、イベントをお知りになられたきっかけ等をお書き添えいただき、以下のメールアドレスにご連絡いただけましたら順番に受付させていただきます。
yunotashinami@gmail.com

◆これまでのイベント情報など詳細は
「乙女湯のたしなみ公式ブログ」をご覧ください

2013年9月4日水曜日

7月21日道草珈琲カフェ開催!新作のポエトリーリーディングも披露

7月21日(日)府中の珈琲焙煎舎にて、道草夫婦による出張カフェ「道草珈琲カフェwith OYATSUYA SUN」を開催しました。天気にも恵まれ、たくさんの方にいらしていただきました。
お越しくださった皆さん、どうもありがとうございました。

ことのは山房は、カフェ当日はフード担当で奥沢のOYATSUYASUNのブラウニーを使った特製パフェや

美好町で評判のお肉屋さん「市川精肉店」のジューシーなハムカツを使ったハムカツサンド(ピクルス付き)や

完熟の南高梅を使った自家製梅ソーダを提供しました。

夜の部では、食事を囲みながらOYATSUYA SUNのふたりをゲストに、「“場づくり”について皆で話そう」を開催。

ことのは山房は、文芸雑誌「アフリカ」20号(2013年7月号)に寄稿したオリジナルの詩「さよならを教えて」と、同じく「アフリカ」に掲載された犬飼愛生さんの「息子の発見」の詩を朗読しました。

「さよならを教えて」は、親愛なるクリネックスティシューとフランソワーズ・アルディに捧げた、ほろ苦い大人の恋愛模様を描いたシュールな詩。フランソワーズ・アルディのアンニュイな歌声をバックに、私も歌うようにポエトリーリーディングをしました。

「息子の発見」は、小さい子どもが言葉を獲得、発見していく光景を母の視点から描いたほほえましいユニークな詩。子どもが発するおもしろおかしい言葉のリズム、音の海の中にダイブするかのように愉快にポエトリーリーディングしました。

どちらもポエトリーリーディングするのは初の試み。私もドキドキワクワクしながら、楽しみました。会場のお客さんと一緒に痛さや笑いを共有できた至福のひとときでした。また、どこかでやりたいな。

夫の道草君が書いているブログ「道草の家の自由時間」にも、イベントの報告が載っていますので、こちらも、ご覧ください。