2016年3月16日水曜日

はじめての別れの季節

シュタイナー教育を行っている幼稚園での親子教室に週1回通い始めて半年。早生まれの息子は、お友達の中でも一番最後のお誕生日会となった。

これまで年上のお友達が、誕生日のお祝いをしてもらい、ろうそくを自分で消す姿を見てきた息子。ずっと憧れていたのだが、ようやく自分の番となり、先生に抱かれながらお友達みんなの前で祝福を受ける姿は、本当にうれしそうで満足した表情をしていて、見守る私もうれしく熱い拍手を贈った。帰り道、商店街をベビーカーで押して歩いていると、息子はうれしくて仕方がないようで「ハッピーバースデー」の歌をなんちゃっての歌詞で、何度も上機嫌で歌っていた。

3月は別れの季節でもある。ようやくお友達の名前も覚えはじめ、一緒に過ごすことに慣れてきたところなのに、4月からは半分以上のお友達が幼稚園や保育園へ入園してまうので、息子が一番の古株となる。

これまで一緒に遊んでくれたお友達に、何か少しでもお礼の気持ちを伝えたくて、息子と二人で手作りのメッセージカードを作ることにした。

小さめのスケッチブックを縦半分に折って、四つ角を丸くハサミで切りカードにした。表紙には私が折り紙で折ったカメを貼った。裏表紙には、折り紙を切って、チューリップの花も咲かせて貼った。

カメの折り紙は、保育園で働いていた頃に買って練習していた『親子で遊べる3~5才のだいすき!おりがみ』(高橋書店)という本を見ながら作った。ちなみにカメは、難易度は「かんたん」という一番やさしいものだ。他にも動物や食べ物など100点作品例が載っているので、小さい子にプレゼントしたい時などにオススメの一冊だ。
中の絵は、息子にクーピーのクレヨンで好きなように描かせた。色が多すぎるとメッセージがよみづらくなるので、春らしい淡い色を3色私が選んで順番に持たせることにした。「ありがとう げんきでね」の文字は私が書き、息子の大好きなせんぷうき(息子の言葉で、てんとうむしのこと)の絵を添えたら、とても喜んでいた。

来週が最後なので、息子からの手渡しで、お友達にプレゼントしようと思っている。








2016年3月14日月曜日

2歳の誕生日パーティー舞台裏

誕生日当日は、息子の願いをかなえるべく、家族3人でお弁当を持って、東京駅のホームに新幹線を見に行ってきた。ガラス張りのホームの待合室で、目の前で新幹線を見ながらおにぎりを頬張る息子は、本当にうれしそうだった。
きのうは、休日で私の両親と妹も招いて息子の2歳の誕生日パーティーを開いた。一年前とは違い、息子もいろいろなことを理解し始めているので、パーティーの準備にも力が入る。

当日は、午前中のうちに部屋の飾り付けをした。300円ショップで買ったハッピーバースデーのカラフルなガーランドを主役に、昨年手作りしたおめでとうのメッセージボードを組み合わせてみた。100円ショップで買ったパール調のパステルカラーのゴム風船を膨らまし始めると、息子はだんだんテンションが上がってきた様子。子どもの見ている目の前で、徐々に準備していくというのもなかなかいいものだ。

私は午後からヨガに行く予定があったので、料理とケーキの準備は、母におまかせして甘えさせてもらった。3月でひな祭りのシーズンでもあったので、メインは華やかなちらし寿司をリクエスト。えび、とびっこ、錦糸玉子で飾り付けて、桜でんぶは取り分けてからお好みでかけてもらった。デパ地下で買ったオードブルやサラダを足し、お刺身と母手作りのから揚げも並べた。息子はいつもと違うテーブルセッティングに、しばし緊張気味だった。ちらし寿司や肉のみそ漬けを焼いたものなどをメインに、いつものカボチャやトマトなどを添えて食べていた。

お楽しみのケーキは、見た目が楽しいものがいいだろうと、動物好きな息子のためにパンダの顔のデコレーションケーキにしてもらった。「アンテノール」では、他にもくまやうさぎ、くるまなどの子どもが喜ぶアニバーサリーケーキを用意している。パンダのケーキは、インパクトのある見た目のかわいさだけでなく、ふわふわのスポンジと上品な甘さの生クリームの間には、大きなイチゴもサンドしてあり、大人も大満足なケーキであった。息子は、みんなに誕生日の歌を歌ってもらった後、自分一人でろうそくの火を消すことができて、とてもうれしそうだった。
最後のお楽しみは、誕生日のプレゼント。鹿児島と東京のじぃじばぁばにリクエストをして、買ってもらったのは、先輩ママにオススメしてもらったウィンザー社のVハンドルのペリカンデザイン三輪車で、後ろに赤い荷台がついているもの。ゴミ収集車好きの息子にふさわしいと考えて、メインのプレゼントはこれにした。三輪車は段ボールに入れて、ヒントになる絵を上に。段ボールを開けると、午前中に膨らましておいた、風船がいっぱい。それをひとつひとつ取っていくと、三輪車が見えるというしかけにした。
まだまだペダルをこぐことは、慣れていないのでできないが、ハンドルをにぎり、足でけって前へ進んでいた。しばらくは、部屋で遊ばせてみて、慣れてきたら家の周りの平地を運転させてみようかなと思う。妹からもプレゼントをもらったのだが、この話はまた別の機会に。


 






2016年3月11日金曜日

5年分の私的な3.11覚え書き

2011年3月11日。東日本大震災が起きた日、都内のオフィスで仕事をしていた。今まで感じたことのない強い揺れに同僚と悲鳴を上げながら、机の下にもぐった。窓の外のビルがしなって揺れる様子を不思議に眺めていた。

一番血の気が引いたのが、この尋常ではない揺れにびくともせず、平然と座って仕事を続けている男性社員が何人かいたことだった。その日は、恐怖で何度もトイレに行き一晩オフィスに泊まった。冷えとりがブームだった私は、くつしたの重ね履きをしていたのだが、一夜にして両方のかかとの部分にドカンと大きな穴があいた。

そして私の親友は、なんと震災の日に女の子を産んだ。そして、この年の冬にトントン拍子で結婚が決まり、妹に報告したところ、「震災より驚いた」とメールの返信をもらう。

2012年3月12日。結婚して新居に引っ越してきたばかりだった。がらんとした部屋の中で、山下達郎さんのサンデーソングブックで、「希望という名の光」のアコースティックバージョンを夫と二人でしんみりと聴いたのだった。

2013年3月11日。あまり記憶がない。保育園で子どもたちと戯れていたような気もする。

2014年3月11日は、出産予定日当日。はちきれんばかりのお腹をかかえ、産院に健診に行く途中で律儀にも陣痛が来た。夫に迎えに来てもらい、昼にカツカレーを食べてから自宅へ戻る。その日の夜にタクシーで産院へ向かったが、その夜はまだ出てこず、ただただ陣痛の波にもまれて苦しみもだえていた。夫は夜中じゅう私の腰をさすり励まし続け、翌朝方には疲れて居眠りをしていた。夫が一番頑張った日。

2015年3月11日は、息子の0歳最後の日。翌日の鎌倉行きに備えて早く眠っていたのだろうか? この日のことも、あまり記憶がない。

2016年3月11日は、息子1歳最後の日。ばぁばに付き添ってもらい、小雨が降るなか産後初めての銀ブラをする。私がキャッチコピーを担当した、松屋銀座で開催中のアバラノニマ!とレイチェルオムレットさんの春のコレクション「ドレミファ・ソラ・シャツ」展を観に行く。わが道を行く息子は、有楽町駅や田町駅のホームで、新幹線が間近で走る姿を見て大興奮する。

明日の息子の誕生日に備えて、お弁当のおにぎりの具の鮭を焼き、卵焼きを作り、シュウマイの準備をして寝る。

写真は、私が一目惚れして連れて帰ってきた、レイチェルオムレットさんの器と箸置き。




2016年3月9日水曜日

動物園に春が来た

今週で2歳になる息子と、二人で野毛山動物園へ出かけた。

室内のひだまりカフェは、お昼時には親子連れで満員だった。手作りのおにぎり弁当を食べてから、いざ出発!

雨が続いていて、なかなか外遊びができなかったので、今回は入り口にベビーカーを置いて歩いて回ることにした。園内を二人で歩いてみてわかったのだが、階段のところには大人用の高さと子ども用の高さで、2本の手すりがついていて、息子は下側の低い手すりを持って、階段を全部上り下りすることができた。

途中、疲れてぐずって抱っこしろと言うと思いきや、最後まで1時間近く歩いた。息子は隙あらば小石を拾ってポケットに入れていたが・・・・・・。

息子はキリンが大好きで、小走りで駆け寄り、「キリンくびながいね」「ベロベロしてるね(舌が)」などと言って柵の間に顔を入れて飽きずに眺めていた。
昼寝中のトラや小さなカメともガラス越しに対話し、「くーくーねんねしてるね」と言っている。
冬に来た時には冬眠中だった、クマはハンモックの上で気持ちよさそうに遊んでいた。園内には、背の伸びた、ふきのとうがたくさんあり、梅の花も満開だった。
動物や植物たちのいきいきした姿を見ると、本当に春が来たんだなと、あらためて実感する。
息子は、大きなトラやライオンは怖がらないのに、鳥類が怖いらしい。フラミンゴのところで、「ちょっとこわい」と言って私にしがみついてきた。こんなにきれいなのにねぇ。

なかよし広場のニワトリにも後ずさりして逃げていた。そして、最大に怖がっていたのがクジャク。白いクジャクが、大きな羽を広げてくるりと回って優雅なダンスを見せてくれたのだが、怖すぎて表情が固まっていた。どうやら、とがったくちばしが怖いようである。

ママは、縁起のよいクジャクの舞いを見ることができて、大満足であった。

野毛山動物園では、この春、ミナミコアリクイが新入園し、4月2日に公開されるそうだ。次に来た時には、会えるかな。