2015年12月19日土曜日

生きているクリスマスツリーを

去年のクリスマスはまだ赤ちゃんだった息子も1歳9ヵ月になり、だいぶいろいろなことがわかってきた。物心ついて初めて目にするクリスマスツリーは、どんなものがいいか私はいろいろ考えた。

デパートなどのお店を巡ってみたところ、クリスマスツリーに似せて作られた造花的なものはたくさんあったのだが、どうもそれらを買う気持ちにはなれなかった。

葉が固かったり、先がとがっていたりして、幼児がいる家には向かなそうだったのだ。そもそも似せて作られたものだから、当たり前だが本物ではなく“生気”にかけていた。

とはいえ、本物のモミの木を私はしっかり見た覚えがなかった。モミの木でクリスマスツリーがあったらいいのになと思っていたところ、アメリカのオレゴン州から輸入した生のモミの木を使って、小さなクリスマスツリーを作るというワークショップを近所の掲示板で見つけたのだった。値段はなんと1300円というお手頃価格だったので、すぐに飛びついた(笑)。

鉢の中央に円錐状にカットしたオアシスを入れて、トップにはクジャクヒバを挿し、丸みのある不思議な形をしたモミの木と、細かな葉のスギを組み合わせて、円錐状にバランス良く挿していきツリーを作った。モミの木は、ハサミで切ると樹液が出てきて、作業をしているととてもいい香りに包まれた。樹液だけではなく、ポロポロと落ちた針のような葉も香るので、イギリスでは布袋など集めて、靴の中や枕元などに入れて芳香剤的に使うそうだ。

息子は途中でぐずり騒ぎだして、最後は私におんぶされての強制参加だったが、本物のモミの木を触ってクリスマスツリー作りを作る過程を目の前で見るという貴重な体験をすることができた。

家に帰ってきてから、息子と一緒に本物の松ぼっくりをワイヤーでくくりつけ、トップにはベルをつけ、赤い実の形をした小さな飾りやシルバーの雪の結晶を飾り付けて無事に完成した。

息子のオモチャ棚の上に飾られたツリーは、オモチャやスノーマンやブーツなども添えて物語が今にも始まりそうな雰囲気だ。「生きているクリスマスツリー」は、11月の中旬に作ったものだが、2週間ごとにオアシスに水をかけてやるだけで、来年の2月くらいまではグリーンのまましばらく楽しめるという。

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