今日は「立春」、流行りの英語で言えば、「スタンデイングスプリング」だろうか。
深い意味はなく、ただ言ってみたかっただけである。
昼間は太陽も出て、お出かけ日和。夫の提案で、あざみ野まで行き、若手の写真家として注目されている石川竜一さんの写真展を観に行ってきた。沖縄を舞台にした、ポートレイトは凄みがあり、息子も私も「こわーい」と言いながらも、独特のギラギラとした世界を堪能した。
人の表情というのは、鬼よりも生々しく怖いと思わせるものがある。石川さんは、インタビューの中で笑顔やピースサインなどをしていない無表情のほうが、その人の本質的なものがにじみ出るというようなことを言っていた。普段使われていない部分の皮膚のたるみや、姿勢や立ち姿などのクセからもその人の暮らしぶりや苦悩が、初対面ながらも写真を通して強烈に伝わってくるのだ。
前日の節分は、落花生で豆まきをした。
落花生をはじめて触った息子は、手触りが気持ちよかったらしく、手の平でころころ転がして遊んでいた。普段は、「物を投げてはいけないよ」と親に注意されているのに、「落花生を投げていいよ」と言われたのが新鮮だったようで、ケラケラ笑いながら投げて、体に当てられることも楽しんでいた。親子三人で鬼役を交代しながら豆まきを楽しんだ。
手作りの鬼のお面は、子ども向けでやわらかい表情をしたもので、ちょっと物足りない。私が子どもだった頃は、もっと強そうで怖い顔をした紙の赤いお面を使っていたのだが、最近はスーパーなどのお店に置かれているお面も、キャラクター化したようなかわいらしい鬼になってしまったのが寂しい。私が子どもを怒っている時の顔のほうが、よっぽど怖いではないか。
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