2016年2月29日月曜日

小さな春の探検隊

息子とご近所を散歩していると、春の訪れを手に取るように感じる。ついこの前まで美味しく食べられたふきのとうは、背がぐんぐんと伸びて花が大きく咲き開き、もう食べようという気持ちにはならず、ただ鑑賞するのみである。
今年も数日前から、ハナニラの白い花がぽつぽつと開き始めた。そのハナニラの甘い匂いにつられるように、ハナニラの葉の近くには、「てんとうむし」を見つけることができる。最多で6匹くらいいた。ハナニラの暖簾のようになった葉の間から、てんとうむしは出たり入ったりを繰り返し、ひっくり返って足をバタバタさせて必死に戻ろうとしている姿も微笑ましい。時々、ミツバチの羽音が近づいてきて、威嚇され、二人でおずおずと逃げるのだ。
息子はアリを怖がるのに、なぜかてんとうむしは怖がらない。指先にのせようと、自分から近づいていく。てんとうむしと私が何度教えても、なぜか「せんぷうき」と息子は言う。すごい言い間違いだが、あまりにもうれしそうに言うので、こちらも苦笑いするしかない。
坂の近くには、私が「アリゾナ」と呼んでいる、太陽がじりじりと照り付ける熱く乾いた岩場(ただの塀だが)があり、そこにアリがぞろぞろと歩いているのをひたすら見る、アリゾナウォッチングに夢中だ。多分おかしな親子に見られているだろう・・・・・・。最近は、大きな黒いムカデの死体も発見して、そろそろ奴らのおでましだなとママは、冷や汗をかくのである。

家の周りも探検してみると、今年は小さい背丈の黄色いラッパスイセンが顔を出している。植えた覚えはないので、どこからかやってきたのだろうか?「新顔さん、こんにちは! 庭の警備をよろしく頼みますね」とお願いしたところだ。



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