2016年2月8日月曜日

帰る家がある幸せ

早いもので、私たち夫婦は結婚してもうすぐ4年になる。来月で2歳になる息子も、それだけの月日を、横浜にあるわが家“道草の家”で過ごしてきたわけだ。ご近所の人たちや庭の草木や虫や鳥たちとも、だいぶ顔馴染みになった気がする。

私はもともとこの家の近くの木造アパートに住んでいたのだが、プロポーズされた翌日に、不動産屋に家賃を払いに行ったついでに、「結婚することになって、家を探してるんですけど、この近くに古い一軒家はないですかね? 」と、何気なく聞いたのがきっかけで、その日のうちにめぼしい物件を案内してもらい、2軒目に出会った家だった。

物件の案内チラシに書いてあったキャッチフレーズは、「のどかな家」だったのをよく覚えている。車の通りに面していないので、とても静かで、日当たりも良くて、目の前に大きなタイサンボクの木があったのが決め手だった。2階の窓からその木がよく見えて、私は一目惚れしてしまったのだ。

私は集合住宅にしかこれまで住んだことがなかったので、一軒家は初めてだった。この家に引っ越してきたばかりの頃は、まだ物が少なかったので、やけに広く感じ、天井も高く感じた。夜は、風が外の草木を駆け抜ける音がして、怖くてなかなか眠れなかった。

4年たった今では、入居当時のよそよそしさはなくなり、この家が呼吸するリズムに、私たちがだいぶ寄り添えるようになって、居心地が良い。

夜の帰り道、家に明かりがともっているのを見ると、“帰る家がある幸せ”を思い出し、初心に戻る。

冒頭の写真は、野毛山動物園で息子に買ってやったキリンのぬいぐるみ。木のおうちがあるのがめずらしくて、私が一目惚れしてほしくなった。

最後の写真は、息子の1歳の誕生日にプレゼントしてもらった、くるまのオモチャ。こちらも家というか、車庫がついているので、お片付けするのが楽しくなる。

人間もオモチャも、帰る家があるというのは、いいものですね。











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