2016年2月9日火曜日

砂のある風景

“子どもは風の子”とは、昔からよく言われているが、本当にその通りかもしれない。息子は、寒さなど気にせず、強い風にも負けず、よく遊ぶ。

公園では砂場がお気に入りの場所で、その日の気分で私がいろいろな公園へ連れて行き、遊ばせる。昨日は、誰かさんが、かわいいウサギの型抜きをした砂が「ようこそ! 」と挨拶してくれた。砂のコンディションが良かったようで、とてもきれいに固まっていた。水分のバランスが絶妙なのだ。
今日は強い風に吹かれて、砂場には梅の花が舞い降りてきた。こんなに寒いけれど、もう春は近いのだと教えてもらう。梅の花に鼻を近づけてみると、やさしい甘い匂いがした。

砂場に一匹のアリがやってきて、息子は怖がって逃げ腰になっていたのだが、「アリさん、梅の花好きかな? 」と言いながら、アリが歩いている目の前に置いてみたところ、避けるように逃げてしまった。何度やってもそうなので、梅の花には興味がないようだった。甘い匂いにつられたりしないのがすごい。私がアリだったら、甘党なのですぐにとびついてしまうだろう。
息子は樹の皮が落ちていたのを砂場で拾い、うれしそうに手に持って砂場の中をぐるぐると歩き回っていた。あとは、何をつくるわけでもなく、シャベルで砂をひたすらすくって落とすを繰り返す。時々手で砂を持って高いところから落として、砂の感触を楽しんでいた。

私は背中に太陽の温もりを感じつつ、ヤンキー座りをしながら、冬の食べ過ぎで重くなったお尻や太ももを密かに鍛えて、息子を見守るのであった。








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