2016年1月15日金曜日

滑り台とトラウマ

滑り台は、1歳10ヵ月の息子の好きな遊具のひとつだ。
公園にある遊具は、だいたい対象年齢が3歳以上のものが多いので、一人で滑らせるには危なっかしい。なので、親の補助が必要になる。

低めの滑り台なら、ちょっと手を伸ばして階段と滑り台の下で補助してやれば、自分一人で滑れるのだが、高い滑り台だと親も一緒にのぼって滑らなければいけない。

私は小学生くらいの頃に田舎のアスレチックにある、高い滑り台をすべろうとして丸太の階段を上ったのだが、途中で怖くなって降りようとし、階段を踏み外して落ちてしまったことがある。頭にたんこぶをつくったくらいで済んだのだが、それがトラウマになってしばらく滑り台から遠のいてしまった。

あまり怖がらないタイプの息子は、かなり高い滑り台にもチャレンジしたがる。私もしょうがないので、付き合うのだが、かなりおっかなびっくり、両足でストッパーをかけながらゆっくり滑りおりる。ローラーコースタータイプの滑り台は、私の体重でスピードが加速されてしまうので、注意が必要である。

でも、回数を重ねるうちに私もだいぶ過去のトラウマを癒すことができてきた。最近は、高くてもそんなにスピードが出過ぎないお気に入りの滑り台もみつけることができた。

子育てをしていて、子どもの頃の遊びをもう一度追体験できるというのは、貴重だなと思う。大人一人で滑り台を何度も滑っていたら白い目で見られてしまいそうだが、子どもが一緒なら思いっきり楽しめる。

滑り台もブランコもそうだが、子どもの遊具には頭を空っぽにしてくれる作用があり、風の冷たさや速さや高さを全身で感じ取って、いつもと違う風景を見ることができるのが魅力だろう。

単純さと繰り返しの遊びの中に入り込み、時間を忘れて夢中になれることは大人になっても快感である。


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